WordPress が Cloudflare で 高速化 する補償はない!? 要注意点 も!
WordPress を 高速化 するため、キャッシュ系プラグイン等を色々と試されている方は多数いらっしゃるかと思います。そこで本記事では、いわゆるプラグインではなく、一般ユーザも手軽に無料で使えるCDNサービス『 Cloudflare 』をご紹介したいと思います。
具体的には、私が実際に使ってみて感じた効果や、絶対に気を付けなければならない注意点を中心にご紹介いたします。
お読みになった皆さまのご参考になれば幸いです
本サイトにおける実績(2019年2月16日時点)
まずは本サイトにおける実績をご紹介いたします。本記事で紹介する方法以外にも色々と試しておりますが、現状は次の通りです。
その他の方法については別記事で順次ご紹介していきたいと思います。
諸条件
PSIにおける計測時の諸条件は次の通りです(本記事を書いている時点となります)。
項目 | 現状 |
レンタルサーバ | さくらのスタンダードプラン |
WordPress | 5.0.3 |
テーマ(親) | Luxeritas 3.5.8 |
テーマ(子) | Luxeritas Child Theme 3.0.0 |
モバイルサイト:100点
PCサイト:100点
手軽に使える CDN サービス『Cloudflare 』とは
CDN サービスとしての地位を確立した『 Cloudflare 』
同サービスは、数カ月前に漫画村で少し一般知名度を上げてしまった、いわゆる CDN です。素性自体は怪しい企業ではなく、一般企業も CDN 、およびクラウド型 WAF サービスとして活用しているサービスとなります。ご安心ください。
なお、無料で使えるのは一部の CDN 機能のみであり、WAF 機能は完全に有償となります。
世界最速 DNS & CDN の組み合わせで、一貫したWeb高速化
最近は Cisco が手掛ける OpenDNS / Umbrella が善戦してますが、同サービスにおける DNS クエリ速度は直近数年にわたって世界一を死守しています。
DNS のクエリ送信から、クライアント側の画面表示に至るまで、Web 通信を一貫して高速化してくれるサービスといえます。
Cloudflare を活用する場合、キャッシュ除外設定を間違えないこと!
申込 & 設定自体は非常に簡単
利用開始に際しては、ご自身が契約している DNS サービス(お名前.comなど)において、 NS1 / NS2 のレコードを変更する必要があるのが多少面倒といったところでしょうか。
その他の設定に関しても小難しいものはなく、2~3チェックを入れるだけといったレベルです。多数のサイトで紹介されておりますので、検索してみてください。
『 ログインできない !?』などのトラブル回避方法
キャッシュ機能による思わぬトラブルにご用心
上述の通り、導入&設定自体は非常に簡単です。
但し、触れている記事が少ないため、本記事の後述で取り上げますが、キャッシュ除外設定を間違えてしまうと色々と面倒なことが起きます。例えば、プレビューがうまく更新されなかったり、酷いケースではログインできなくなったりします。
肝は『 Page Rules 』によるキャッシュ対象外設定
その対処方法は簡単です。
『 Page Rules 』の設定によって、WordPress の管理サイトに関連する URL をキャッシュ対象外にすることを忘れないようにしてください。これで、多くのトラブルは回避できます。具体的には下図の通り、『 wp-admin 』『 &preview=true 』を URL に含む場合にはキャッシュ対象外とする、といった具合です。
『 テーマ 』と『 キャッシュ 』の相性にも要注意!
最後にご紹介する注意点が『 テーマ との相性 』です。
テーマとの相性次第ではスコアが大幅 DOWN
私が使用している『 Luxeritas 』の場合、制作者の方もお話になっている通り、キャッシュ機能との相性が悪いです。実際、本サイト( Luxeritas )において CDN を有効化すると、PSI のスコアが悪化してしまいました。具体的には、モバイルのスコアが60~70点程度まで落ち込みました。
CDN を活用したからといって、必ずしも 高速化 できるわけではございません。ご利用になる際には、この点も十分にご注意ください。
CDN と相性が悪いと使えない? 世界最速 DNS としては有用!
現在、私自身は、高速な DNS サービスとしてだけは継続して使い続けたかったため、NS1/NS2 の レコード は Cloudflare 向けのままとしつつ、CDN 機能を OFF にして利用しています。
CDN 機能による不具合が生じたとしても、DNS サービスとしては非常に優秀です。その優位点を使わない手はないと思います。
まとめ ~ 実際に試してないサイトを鵜呑みにするのは危険 ~
本記事では、 WordPress を高速化するうえで CDN 活用に係る注意点についてご紹介しました。
CDN 活用に限らず、皆さんも、色々と試される際にはプラグインの評価や、複数サイトでの評判を確認してから実行に移すことをおススメいたします。
末筆にはなりますが、お読みになった皆さまのご参考になれば幸いです